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@ 世界遺産の宝庫「エディンバラ」個人観光 |
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A ツアーに合流して再度エディンバラ観光 |
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B 絵葉書のように美しい湖水地方 |
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C エイボン川のほとり |
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D コッツウォルズ地方 |
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E 世界遺産「バース」「ストーンヘンジ」 |
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F 一般情報 |
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旅行日時:2010年6月24日〜6月30日 為替レート:1ポンド=135円 (ただし、日本出発時の現金の両替では1ポンド=146円) |
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@ 世界遺産の宝庫「エディンバラ」個人観光 |
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今回は妻と2人でJTBのツアー「イギリスハイライト(成田発着8日間)」に現地エディンバラで参加し、最終地ロンドンでツアーと別れるという一味違った旅行をしてみた。エディンバラからロンドンまでの6泊7日の現地ツアー代金は1人125000円。この代金はリーズナブルであるが名古屋発着の航空券(1人総額174750円、ルフトハンザ航空)が高かった。
6月23日フランクフルトで前泊し、翌24日の午前便でエディンバラに入る。日本との時差は解消され2人とも体調良好!スーツケースを空港で預かってもらい、早速、市内観光に出かける。エディンバラ空港から市内へのアクセスはシャトルバス「エア・リンク」(往復6ポンド、810円)が便利である。
エア・リンクに乗ってロイヤル・スコティッシュ・アカデミー(写真1)付近で下車する。アカデミーの横は高台になっており、ここからのプリンセス・ストリート・ガーデンズの眺め(写真2)は実に壮観である。中央に緑の公園が広がり右の丘の上にはエディンバラのオールドタウンの建物(写真3)がそびえる。アカデミーの裏には「国立スコットランド美術館」(写真4)が堂々と建っている。この美術館には巨匠の作品がずらりと展示されているらしいが、残念ながら入館している暇はない。
エディンバラの世界遺産「オールドタウン」に入る道は数本あるが、いずれも古い街並み(写真5)が残され、ヨーロッパ中世の世界への通り道となる。オールドタウンのメインストリートは「ロイヤル・マイル」(写真6)と呼ばれ、歴史的建築物も数多く残っている。まずは、「聖ジャイルズ大聖堂」(写真7)の前に立つ。教会内部(写真8)は宗教改革の時に多くの装飾が破壊されたらしく、あまり印象に残らない。
ロイヤル・マイルを東の方向にぶらぶら歩いて行く。若者がギターを弾き、うら若き金髪の娘(写真9)がバレエを踊っている。日本ではあり得ない路上のパフォーマンスについ見とれてしまう。また、人だかりがあったので近づいてみると、マジックショー(写真10)を行っていた。ここエディンバラは別名「フェスティバル・シティ」と呼ばれ、年間を通じて様々なフェスティバルが開かれる。
ロイヤル・マイルを東に下って行く。目的地はロイヤル・マイルの東端にある「ホリルードハウス宮殿」(写真11)である。チケット(10ポンド、1350円)を買って宮殿に入場する。日本語による音声ガイド付きなので宮殿の歴史がよく分かる。ホリルードハウス宮殿(写真12)はスコットランドにおける英国王室の宮殿として現在も利用されており、王室メンバーがスコットランドを訪れる時にはここに滞在するという。(内部の写真撮影禁止)
宮殿に隣接する「ホリルード・アビー」(写真13)は屋根が崩れ落ち廃墟になっているが、宮殿よりも歴史が古く、12世紀にデビッド1世によって建てられた修道院である。ホリルード・アビーには歴代のスコットランド王が埋葬されている。黒い雲に覆われた廃墟の修道院はもの悲しくミステリーに富む。スコットランドを旅した作曲家メンデルスゾーンはエディンバラのホリルードハウス宮殿を訪れ、廃墟となった修道院跡において、「スコットランド」交響曲の序奏部分の着想を得たという。
ホリルードハウス宮殿見学の後は、ロイヤル・マイルを逆方向に戻る。途中、豪華な外観をしたカールトンホテルの前を通る。ロイヤル・マイルの賑やかな通りの一角にある安そうなレストランに入り夕食にする。我々夫婦は美食家ではないのでメニュー(写真14)はいたって陳腐である。「オールデイ・ブレックファースト」「スパゲティ」「ボトルの水2本」合計16.15ポンド(2180円)意外と安い。円高・ポンド安の影響は大きい。
日本(成田)からのツアー一行は本日の夜10時過ぎにエディンバラ空港に到着する。我々は空港にてツアーに合流予定なので、夜までたっぷり自由時間がある。夕食の後はニュータウン(写真15)を見てまわる。ニュータウンと言っても18世紀の都市計画によって造られた古い街並みで、こちらも世界遺産に登録されている。
その後、プリンセス・ストリート・ガーデンズの中をのんびり散歩する。公園内はバラをはじめ色とりどりの花々でいっぱいである。 6月のイギリスはどこに行っても初夏の花々が咲き青い空に彩りを加える。ジューン・ブライド(6月の花嫁)という言葉もあるくらい、いい季節である。
園内にある「スコット・モニュメント」(写真16)の前に立つ。これはスコットランドを代表する文豪「ウオルター・スコット」を記念して建てられたものである。モニュメントの表面が黒く変色しているが、これは昔、人々が暖房用に石炭を焚き、煙の「すす」が付いたものという。プリンセス・ストリート・ガーデンズのベンチに座り夏の夕暮れのオールドタウンの風景を楽しむ。エディンバラ城(写真17)も見事である。夜9時頃になってやっと日が西に沈みかけ、夕陽がオールドタウンの建物(写真18:スコットランド銀行本店)を照らす。
エディンバラ空港にてツアー一行と合流し専用バスで今夜のホテル「マクドナルド・インチアイラ・グレンジ」(写真19)に移動する。古城風の外観でなかなか雰囲気がいい。部屋(写真20)も広々としており気持ちよく安眠できそうである。綺麗なバスルームも合格!バスタブにお湯を張りゆっくり湯船に入り旅の疲れを癒す。極楽!極楽!フランクフルトで前泊しているので時差や睡眠不足も解消しており、明日からのツアーはしっかり楽しめそうである。お休みなさい‥‥。
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A ツアーに合流して再度エディンバラ観光 |
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朝8:30ホテルを出発し、最初にエディンバラ市街を望む「カールトン・ヒル」(写真21)に行く。市街地でバスを降り小高い丘を登っていく。頂上までそれ程時間はかからないが自分の足で登ると感激が増す。事実、カールトン・ヒルからの眺めは素晴らしい。旧市街方向(写真22)には尖塔や古い建物が集中しエディンバラ城に続く。また、新市街方向(写真23)の先には海が見え、エディンバラは北海に近いことを実感する。ツアーの皆さん大満足のようである。
空を覆っていた黒い雲は去り青空が広がってきた。これはラッキー!カメラマンの血が騒ぐ。カールトン・ヒルを降りて本日のメインである「エディンバラ城」(写真24)に行く。城が建っている岩山はキャッスル・ロックといわれ、城が築かれる前から天然の要塞として利用されていた。
深い堀を渡って重厚な門(写真25)をくぐる。チケットを見せて、さらに、もう1つ狭い門をくぐると、大砲が並べられた広い場所に出る。ここからの眺め(写真26)が素晴らしい。眼下にはプリンセス・ストリート・ガーデンズの緑豊かな森があり、その向こうにはエディンバラの新市街が広がる。
エディンバラ城の中心はクラウン・スクエアで広場の周囲を「王宮」(写真27)やら「戦没者記念堂」(写真28)等歴史的に貴重な建物が取り囲む。クラウン・スクエア周辺は観光客であふれており、日本人の団体ツアーも数組来ている。エディンバラ城の最上部には多数の大砲(写真29)が設置されている。こんな高所から大砲を撃たれたのでは敵の勝ち目はない。難攻不落のエディンバラ城! エディンバラ城内にある蝋人形の展示(写真30)を見学して城を後にする。
エディンバラ城の近くにスコッチウイスキー・エクスペリエンスがある。ここでは300年以上にわたるスコッチウイスキーの歴史をウイスキーの樽に見立てた乗り物に乗って見学できるという。アルコール好きの人には必見の場所であろうが我々はパスする。
エディンバラ城よりロイヤルマイルを下っていく。古い街並みのぶらぶら歩きはいつでも楽しい。ロイヤルマイルの両側にはショップ(写真31)が沢山あり観光客が品定めをしている。旧市街の路地裏にも所狭しと古い建物が建っている。ロイヤルマイルのほぼ中心にある「聖ジャイルズ大聖堂」(写真32)の前で自由時間となる。
時々、赤い2階建てバス(写真33)が通り過ぎる。これは観光用の市内循環バスで個人旅行には強い味方である。バスの背後にある青いドームの建物は「スコットランド銀行」の本店。スコットランド銀行はイギリス北部スコットランドの商業銀行で、中央銀行ではないが、伝統的に通貨(紙幣)発行権をもつ。
現地添乗員さんに引率されながら旧市街を歩き、今日のランチのレストランに行く。ランチは前菜、サーモン(写真34)、デザートのコース料理でどれもおいしかった。イギリスの料理は不味いという風評があるが、今のところ合格である。
ランチの後は、バスに揺られながら世界遺産「ハドリアヌスの長城」(写真35)に行く。何にもない田舎の丘陵地帯に古い城壁が残る。この城壁は古代ローマ帝国によって122〜126年にかけて建設されたもので全長117kmもあったという。大ローマ帝国はスコットランドまで勢力を拡大してきたのである。しかし、ローマ帝国の衰退と共に城壁は5世紀頃には見捨てられ、多くの石は地元の人々の農場や住宅、囲いのために持ち去られたという。歴史の好きな妻(写真36)は城壁の上に座り古代ローマへの歴史ロマンにひたる。
再びバスに揺られイングランドとスコットランドの国境の町「カーライル」に行く。本日のホテルは「プレミアトラベル・イン・カーライル」(写真37) このホテルは郊外型のモーテルで全く魅力がない。事前にネットで宿泊代金を調べてみたら1泊ツインルームが70ポンド(9450円)程度であった。価格の安い周遊旅行のツアーに申し込んだのでホテルのレベルは高くはない。寝るだけと割り切って我慢する。
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B 絵葉書のように美しい湖水地方 |
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ホテル「プレミアトラベル・イン・カーライル」の朝食(写真38)はイングリッシュ・ブレックファーストのビュッフェで結構充実している。期待していなかっただけに嬉しい誤算である。
朝食後、バスに揺られてウィンダミア湖畔のボウネス・ピアまで行く。ここからフェリー(写真39)に乗って40分間の湖上観光である。天気がイマイチで残念であるが、船の旅(クルーズ)は楽しい。まずは展望デッキへ行く。6月下旬といえども湖水地方(の朝)はまだ寒い。防寒をして船の先頭に立つ。湖畔にはヨット(写真40)が停泊し、緑の芝生の中に豪華な邸宅(写真41)が建つ。幸運にも天気が回復し、美しいウィンダミア湖(写真42)のクルーズを楽しむ。しかし、40分の湖上遊覧は短かい。もうレイクサイドに到着である。
ウィンダミア湖南端にあるレイクサイドからハバースウェイトまで懐かしい蒸気機関車(写真43)が走っている。車内はレトロな雰囲気で蒸気機関車は煙を吐きながらゆっくり走る。シュッシュ、ポッポ、シュッシュ、ポッポ‥‥ 蒸気機関車はトンネルをくぐり、森(写真44)を抜け、ゆっくり走る。シュッシュ、ポッポ、シュッシュ、ポッポ‥‥。窓から顔を出して写真を撮っていると煙の匂いがしてくる。なんだか懐かしい匂いである。20分間の短い乗車で蒸気機関車はハバースウェイト(写真45)に到着。ホームには帰りの列車に乗るお客であふれている。
ツアーは楽でいい。蒸気機関車を降りると専用バスが待っており、バスに乗ってウィンダミア湖にもどる。そして予約済みの湖畔(写真46)のレストランで昼食となる。個人旅行ではこれだけで1日かかるのでは?ランチのメインはイギリス名物「フィッシュ&チップス」(写真47)。テイクアウトのいい加減な料理と思っていたが、油濃くなくサクサクした衣が実にうまい。フライドポテトもGood.大満足!
ランチの後は、ボウネス・ピアからも徒歩圏内にあるワールド・オブ・ビアトリクス・ポター・アトラクション(写真48)に入場する。ここは絵本『ピーターラビットのおはなし』の作者ビアトリクス・ポターの生涯や絵本そのままの世界が広がる。ラビット以外の動物(写真49)も沢山おり、しかも非常に精巧に出来ている。館内には軽い音楽が流れピーターラビットの世界に紛れ込んだようになる。妻は大喜び!
(写真50)ピーター、マグレガー爺さんの畑には決して近づいていけませんよ‥‥ (写真51)危ない!網に捕まってしまったピーター (写真52)間一髪脱出するピーター
ワールド・オブ・ビアトリクス・ポターはボウネスの町の入口付近にあり、ここからウィンダミア湖までお洒落な建物(写真53)が建ち並ぶ。それらはプチホテルだったり、レストラン・カフェ、ショップだったりする。この風景は日本でも昔はやったペンションビレッジに似ている。
ピーターと別れウィンダミア湖(写真54)周辺の散策をする。天気が良くなったので湖が実に綺麗だ。今日は土曜日ということもあって湖畔は観光客で賑わっている。
短い自由時間の後、もう1つの湖のある「グラスミア」にバスで移動する。途中、絵のように美しい邸宅、恐らくプチホテル(写真55)の前を通り過ぎる。車窓からは森と湖と可愛らしいプチホテルがいたる所で見られる。グラスミアはワーズワースがその生涯の中で最も愛した場所という。
グラスミアの町はずれの大きな駐車場でバスを降りて自由観光をする。グラスミアのホテル「デール・ロッジ・ホテル」のガーデン(写真56)が素晴らしかったので中に入ってみる。ここはレストランの屋外席になっており、初夏のさわやかな天気の下で皆さん食事やティータイムを取っている。
グラスミアは小さな湖畔の村で、ボウネスと較べると素朴な美しさが残っている。少し村外れになるがグラスミア湖が見渡せるボート乗り場(写真57)まで行く。グラスミア湖の周囲は広い牧場になっており羊が草を食む。のどかな風景が広がる。グラスミア湖から流れる小川の辺にあるレストラン(写真58)が美しい。集合まで少し時間があったので、お洒落なカフェ・レストラン(写真59)に入りティータイムにする。屋外のテーブル席に座り周りの風景や通行人を眺める。豊かな時の流れ‥‥。
バスに乗ってボウネスに帰り、レストランに入って夕食となる。空は真っ青であるがもう午後7時を過ぎている。本日の夕食のメインはソーセージ。朝食のソーセージは不味かったがこちらはうまい。前菜、デザートも合格点。
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C エイボン川のほとり |
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今日はバスの移動が多い。湖水地方から約3時間かけてストーク・オン・トレントに行き、ウェッジウッド・ビジターセンターで陶磁器の絵付け作業などを見学する。ランチの後、バスで約2時間半揺られてストラットフォード・アポン・エイボンに行く。ここはシェークスピアの生まれ故郷で見所が多い。
ストーク・オン・トレントへ行く目的は「ウェッジウッド・ビジターセンター」(写真60)入場である。展示室に入ると綺麗な食器(写真61)や陶器の飾りが多数展示されており、同時に販売もされている。ビジターセンターでは職人さん達のプロの技(写真62)を見ることができる。イギリスの田舎であるストーク・オン・トレントは英国陶磁器のふるさとで、今でも数多くの陶磁器メーカーの工場がある。
ウェッジウッドはジョサイア・ウェッジウッドによって1759年に設立された会社で、ロイヤルドルトン社と並ぶ世界最大級の陶磁器メーカーの一つである。ウェッジウッド・ビジターセンターの中のレストランでランチ(写真63)を取る。
ストラットフォード・アポン・エイボンの町に入る前に、シェイクスピアの妻である「アン・ハザウェイの家」(写真64)に立ち寄る。ハザウェイ家はかなり大きな農家で立派な茅葺き屋根の屋敷が残っている。裏庭(写真65)には色とりどりの花が咲いており、観光客の目を楽しませてくれる。二人が結婚したのは1582年で、シェイクスピアが18歳、アンが26歳の時であった。
ストラットフォード・アポン・エイボン(エイボン川のほとりのストラットフォードという意味)の町に入る。おとぎの国のような綺麗な建物(写真66)が多い。シェイクスピアが永眠する「ホーリー・トリニティ教会」(写真67)を訪問する。小さな教会であるが内部(写真68)に入るとステンドグラスが美しい。正面左の壁にはシェイクスピアの胸像(写真69)が飾られている。そして、正面の床下にはシェイクスピアとその身内が埋葬されている。
次にヘンリー・ストリートに行く。シェイクスピアの「道化の像」(写真70)がおもしろい。ヘンリー・ストリートにシェイクスピアの生家(写真71)がある。1564年、彼はここで生まれた。隣接するシェイクスピア・センターで彼の生涯と活躍した時代の勉強をしてから、シェイクスピアの生家に入る。内部は彼が誕生した当時の生活の様子が再現されていて興味深い。
シェイクスピアには謎が多い。18歳にして26歳の豪農の娘と結婚、できちゃった結婚で半年後に長女、その2年後に双子が生まれている。幸せな結婚生活だったかどうか分からないが、21歳頃シェイクスピアは妻子を置いたままロンドンに失踪してしまう。そして、1592年には新進の劇作家としてロンドンで活躍。1612年ごろに引退するまでの約20年間に多数の作品を残した。
四大悲劇『ハムレット』、『マクベス』、『オセロ』、『リア王』、また『ロミオとジュリエット』、『ヴェニスの商人』など、彼の作品は日本人には馴染みが多い。シェイクスピアは1613年(49歳頃)に故郷ストラトフォードへ引退したと見られている。そして、わずか3年後の1616年4月23日にシェイクスピアは52歳で没した。
ストラットフォード・アポン・エイボンはシェイクスピアただ1人で栄えている観光地のようである。エイボン川の近くにあるレストラン(写真72)でティータイムにしたいところであるが時間がない。急いでエイボン川(写真73)のほとりまで行く。雨上がりのためかエイボン川は濁っている。清流のエイボン川でのボート遊びやリバークルーズを想像していたが期待外れ!
この日はストラットフォード・アポン・エイボンの郊外にある「チャールコート・フェザント・ホテル」(写真74)に泊まる。赤レンガ造りの古風なホテルで内装(写真75)も素晴らしい。ただし、エアコンがないので夜まで窓を全開にして部屋を冷ます。
夕食のレストランに行く。店内は気品があり高級レストランの雰囲気でなかなかいい。季節の野菜とフルーツのオードブル(写真76)は今まで食べたことのない食感で非常に美味しい。メインの豚肉のソテー(写真77)も美味しく、満足のいくディナーであった。
夕食後、まだ陽が高いのでホテル周辺を散歩する。ホテルのすぐ横に広大なチャールコート・パーク(Charlecote Park)(写真78)がある。ここはシェイクスピアが愛した秘密のガーデンとも言われる。夕暮れのチャールコート・パーク内を鹿の群れが走り去る。この公園は、1946年、ナショナル・トラスト (National Trust)の管理下に置かれ一般にも開放された。
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D コッツウォルズ地方 |
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目覚めの朝、快晴の天気に嬉しくなる。今日の午前中はイギリスの田舎町コッツウォルズ地方に点在する美しい2つの村「ボートン・オン・ザ・ウォーター」と「バイブリー」を訪れる。
朝食後はバスで1時間弱の「ボートン・オン・ザ・ウォーター」を訪れる。大型バスの駐車場から小道を抜けると可愛らしいホテル・レストラン(写真79)がある。そして、道路を渡ると絵葉書のように美しい川辺の景色(写真80)に出会う。清流(ウインドラッシュ川)にカモが浮かび芝生で人々が憩う。川に沿ってハチミツ色をした古い家並みが残る。この地方で採れる石灰石「ライムストーン」を使っているためである。
自由散策の時間は1時間しかないが、小さな村なのでこの程度の時間で回れてしまう。馬に乗ったパトロールの人(写真81)が平然と川を渡ってくる。ボートン・オン・ザ・ウォーターの村全体を縮小した「モデル・ヴィレッジ」に入る。ミニチュアの教会からミサの音楽が聞こえてくる。 最後に、川辺の芝生「The Green」(写真82)の木陰に座りアイスクリームを食べる。コッツウォルズ地方にはこのように美しい村が点在しているという。古くて美しい街並み保存にかけるイギリス人達の情熱と努力に敬服する。
コッツウォルズ地方にあるもう1つの村「バイブリー」(写真83)に行く。村の中央を清流「コロン川」(写真84)が流れカモや白鳥が優雅に泳ぐ。水中を見ると沢山の虹鱒がいる。川沿いの民家のガーデン(写真85)に初夏の花々が咲き、美しい風景が続く。苔むした「スワン・ホテル」(写真86)も印象に残る。
バイブリーにはイングランドの伝統的な家並(写真87)が残されている。また、バイブリーには清流を利用した鱒の養殖場があり、鱒料理が有名である。バイブリーのレストランにてランチとなる。前菜(写真88)は生野菜にチーズがかかっていてGood。メイン(写真89)はもちろん鱒料理。これもGood。デザートのアイスクリームまで全部おいしく食べた。
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E 世界遺産「バース」「ストーンヘンジ」 |
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昼食後はバスに乗って約2時間南下し、ローマ時代に温泉の町として栄えた「バース」に行く。「バース」は温泉(bath)の語源になったことでも有名な観光都市で、18世紀には上流階級が集う高級リゾートとして栄えたという。
バースの中心からやや離れているが、クレッセント公園に面して驚くべき建物(18世紀に建造)がある。その名は「ロイヤル・クレッセント」(写真90)。美しい円弧を描く壮観な建築美!
バースの中心に大きな教会「バース・アビー」(写真91)が建っている。歴史上初の統一イングランド王となったエドガー王が、993年に戴冠式を行った由緒ある教会である。「バース・アビー」のバラ窓(写真92)は有名である。
バース・アビーに隣接する世界遺産「ローマン・バス」(写真93)に入場する。紀元前1世紀にローマ人によって建てられたこの大浴場はアルプス以北で最も保存状態の良いローマ遺跡といわれている。古代ローマの貴族(写真94)出現?彼はローマン・バスのガイドである。日本語によるイヤホンガイドの説明を聞きながら施設内を見学する。古代ローマ時代には温泉の効力が神の力と考えられていたらしい。よって、古代ローマ人たちはローマ帝国の版図の拡大につれて各地で公共浴場を建設していった。
バースはローマ帝国の各地から人々が訪れる一大保養地となった。近代自然科学が誕生する前からあった古代ローマ帝国の温泉療法。現代西洋医学では治せない難病には古代ローマから続く温泉治療に解決の糸口がある。観光客であふれている「アビー・チャーチ・ヤード」(写真95)を通ってバースを後にする。
謎に満ちた石柱群「ストーンヘンジ」(写真96)は草原の真ん中に突然現れる。オーディオガイドを耳にしながらストーンヘンジを遠巻く順路に従って歩く。世界遺産のストーンヘンジ(写真97)は紀元前3000年頃から造りはじめられ、紀元前2500年頃に巨大な石が運ばれてきたという。エジプトの遺跡群と違ってここは巨石の近くまで行ったり直接触ったりできない。遠くから眺めるのみ。あまり感激なし。
今日は6月28日、日中の気温は30度を超え、日陰のないストーンヘンジ観光はつらい。早めにエアコンの入ったバスに逃げ込んで休息する。これから1時間以上かけて最終目的地ロンドンに行く。
本日の宿泊ホテルは「クオリティホテル・ウェンブリー」(写真98)ロンドン郊外にある団体向け大型ホテル(3星)である。夜8:30頃、ホテルのレストランで夕食(写真99)となる。夕食は一種のカフェテリアのような感じでいかにも安っぽい。
客室(写真100)は古くて質素、ただし、7階の上層階の部屋で眺めがよく部屋も広いので文句はない。ネットで料金を調べてみたら1泊2名ツインルーム・朝食付で85ポンド(11475円、税・サ込み)だった。ポンド安なので悪名高きロンドンのホテル代金も以前に較べると大幅に安くなっている。 →ロンドン滞在記に続く
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F 一般情報 |
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◎イギリス世界遺産(ウィキペディアより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E9%81%BA%E7%94%A3
・エディンバラの旧市街・新市街 ・ローマ帝国の国境線(ハドリアヌスの長城) ・バース市街 ・ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群
◎英国政府観光庁(日本語サイト)
http://www.visitbritain.com/ja/JP/
イギリスの観光情報はもちろん、アトラクションやイベント、宿泊等、イギリス旅行の情報収集に非常に便利。
◎スコットランド観光ガイド(日本語サイト)
http://www.visitbritain.com/ja/Destinations-and-Maps/Countries/Scotland.htm
◎ナショナル・レイル(イギリスの鉄道総合情報)
http://www.nationalrail.co.uk/
◎ナショナル・エクスプレス(イギリスのバス情報)
http://www.nationalexpress.com/home.aspx
◎イギリス全土のホテル、B&B検索、予約サイト
http://www.smoothhound.co.uk/
(2011年1月 掲載)
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